映像情報科学研究室

研究室の理念・目標

理念

発見し・はぐくみ・かたちにする 知の広場(山口大学の理念)

目標

非線形科学と認知科学を基礎とする視覚機能の理解とその応用技術開発

感性デザイン工学科は、世界に先駆けて感性、デザイン、工学の3つのキーワードを冠した新学科として1996年に設立されました。 内容は、建築デザインと映像(メディア)情報工学、そして感性科学(認知科学、人文科学)を含む文理融合型の総合学科と言えます。 8年間の試行錯誤の中で、一部の研究分野間で融合が始まりだしては居ますが、学科全体のコンセプトが十分固まったとは言えない状況です。 ただ、デザイナー、建築家、情報科学者、認知科学者が知恵を出し合う研究プロジェクトは非常にユニークで、 他大学には見られない個性的な教育研究が創生されつつあるのを実感出来ます。

こうした中で、本研究室では、非線形科学の最先端基礎研究や独自の動画像処理技術開発を基礎とした、 人間の視覚機能の理解とその応用技術開発を目指した研究を進めています。視覚の理解は、脳の理解に通じます。 21世紀は脳の科学の時代だとも言われます。視覚や聴覚機能の理解は、単なるパターン認識・情報処理の枠組みを超えて、 心や意識の理解へと誘います。手塚治虫の創造したアトムは人の心を持つロボットの誕生を夢見たものですが、 意識を持つ機械とは?人の心・意識とは何か?は研究室の永遠の目標なのかも知れません。

教育研究テーマ

非線形科学と認知科学を基礎とする視覚機能の理解とその応用技術開発

現在、研究室には主に4つの研究プロジェクト(ゼミ)が走っています。 いずれも、博士前期課程2年生(修士2年)をプロジェクト・リーダーとして、修士1年生、学部4年生を加えた4−5人のチームが、 研究の役割分担を話し合い年間の研究計画を立てて協力して実行する体制を整えつつ有ります。 従来は、プロジェクト研究は一部だけで、卒業研究も個別のテーマが割り当てられる事が多かったのですが、 学生諸君の主体的な取り組み・やる気を引き出すにもプロジェクト研究が有効であると考え、数年前からほぼ全面的に取り入れています。 研究を通じた人材育成(教育)がもう一つの理念です。